司法書士は「町の法律家」です
私たち司法書士は「登記」の専門家を自認していますが、実は「相続」の専門家でもあるのです。事実、ここ数年は相続に関する仕事の依頼が増える一方なのです。
そんな私たち司法書士の日常の一コマ。
あら*代書屋さん、丁度よかった。後でちょっと家に寄ってくれない?
*代書屋:行政書士・司法書士の古い呼び方
あれ? おかみさん、何かいいことありましたか?
あら、分かっちゃった? それが、うちの息子ったら最近やけに仕事に身が入っちゃって、「俺、この店やっていくから」なんてさぁ
よかったじゃないですか。親父さんも大喜びでしょう。
そりゃあね。こんな小さな店だけど、私たちも働き甲斐があるっていうもんだわ。どうやら”コレ”ができたみたい。
小指ですか。
フフフ・・・でね、うちにはもう一人いるでしょ。無理して大学まで行かせたのがさぁ。私たちが死んじゃった後で、息子たちがちっぽけな財産でもめないように、今のうちに店を長男の名義にしようかなって。それに自分の店だって言ったら、小指ちゃんもお嫁に来てくれたりしないかしらねぇ。
おかみさんのお気持ち、分かりました。後で寄らせてもらいますね。
「代書屋」とは、司法書士の昔の呼び方なのです。好きだなぁ。ぜひ気軽に声をかけてほしいものです。私たちは、「町の法律家」ですから。